不動産テック関連のサービスを展開するイタンジ(東京都港区)は、9月16日、賃貸仲介において初回接客から契約に至るまでの一気通貫の顧客データ連携を実現した。
対象物件は約15万件
対象となるのは、不動産事業者間サイト「ITANDI BB(イタンジビービー)」に掲載されている賃貸物件の中で、ウェブ申し込み受け付けシステム「申込受付くん」による電子入居申し込みが可能な約15万件。
今回の連携によって、同社が提供する顧客管理システム「nomad cloud(ノマドクラウド)」を導入した仲介会社は、対象物件に関しては、部屋探しユーザーの初回接客から契約手続きまでを同一画面で管理できるようになる。また、部屋探しユーザーは、問い合わせまたは来店時に入力した名前や住所などの情報を入居申し込みや契約の際に改めて入力する必要がなくなる。
福崎元樹執行役員は「エンドユーザー来店時に電子受付をしたデータを、そのまま入居申込時に活用できるようになり、仲介会社スタッフの入力の手間をなくし、顧客の利便性も向上できる。また、nomad cloudのAPIを通して顧客データを基幹システムへ自動連携すれば、一気通貫での管理が可能になり、業務のDXを一層進められる」と話す。
(10月4日2面に掲載)