新型コロナウイルス下での衛生面や居住性に対するニーズの高まりから水回り設備が注目を集めている。オーナーにとっては投資額が高く、住宅設備の中でも優先順位は低くなりがちだが、ほかの物件との差別化のポイントになる商材だともいえる。使い勝手の良さに加え、デザイン性の高さ、居住スペースの確保に配慮した商品を紹介する。
3点ユニット解消 過去最高の出荷台数
住宅設備の販売・施工を行うパナソニックAWエンジニアリング(東京都品川区)は、2005年より3点ユニットを分離し、トイレとシャワールームを独立させる「SHOWER&POWDERⅡ(シャワーアンドパウダーツー 以下、S&PⅡ)」を提供している。21年度では、過去最高の出荷台数を記録し、賃貸物件でのリフォームを中心としつつも、新築物件やホテルなど非住宅での引き合いも伸びている。