収益不動産の開発・販売・管理を手がけるデイグラン(大阪市)は、2016年より建物診断(インスペクション)事業「DGインスペクション」を展開している。管理物件のオーナーに対する提供からスタートし、現在は管理物件以外の全国の建物にも対応する。賃貸マンションや商業施設、ホテルなど、年間400棟ほどの診断実績がある。
年間400棟の実績
デイグランの診断員が目視とドローン(小型無人機)による調査を行い、報告書を作成。外壁や外構共用部の診断だけでなく、専有部の給排水管などの状況もチェックする。修繕が必要な箇所を発見した場合は、修繕内容に応じた見積書も作成し、火災保険の申請サポートを行う。デイグランの中村知孝取締役は「定期的な診断で大きな事故を未然に防ぐことがインスペクションの目的となる。小さな損傷も含めて現状を知り、早い段階でメンテナンスをしていくことが肝要だ」と建物診断の意義を語る。