イベント撮影など広報部門での活用も検討
1万7000戸を管理する日本エイジェント(愛媛県松山市)は建物の点検にドローンを活用し、大規模修繕工事の提案資料に生かす。
2021年から管理物件の建物点検にドローンを利用し始め、23年11月10日までに約20棟でドローンによる撮影を行った。人の目では確認しにくい2~3階建てのアパートで、勾配が急な屋根の状態や、マンションの外壁のクラック(亀裂)の確認などのために利用することが多い。そのほか、赤外線画像により、屋根の塗装劣化のほか、ソーラーパネルの不具合も損傷部位と周囲との温度の違いから、早期発見につなげることができる。入居者の困りごとに対応する部署である、えひめレスQセンター、ビルマネジメント課の小島一洋アシスタントチーフは「屋根の上や隣の建物の陰になって人の目では直接確認できない部分を簡単に点検できる点が大きなメリット」と話す。
ドローンによる赤外線カメラ画像。発熱している箇所はタイルが浮いている可能性がある