企業の副業解禁や新型コロナウイルスの影響による在宅ワークの定着など、働き方に多様性が生まれてきた。不動産業務においては「非対面」や「業務の効率化」などがキーワードになるなか、人材不足や移動コストの削減も大きな課題だ。ビースタイル ギグワークス(東京都渋谷区)は、全国の主婦を中心としたワーカーの労働力を確保し、移動の伴う物件撮影や清掃業務の代行件数を伸ばしている。
物件の撮影、清掃業務を全国11万人のワーカーが代行
不動産会社96社利用、移動コスト削減に寄与
―管理物件の清掃業務などを、主婦を中心とした登録ワーカーに発注する不動産会社が増えているようですね。
当社の『ご近所ワーク』は2018年7月にスタートしましたが、最近では不動産会社からの業務受注が増えてきました。当初は小売店舗における商品陳列などの業務を、地元の主婦に仲介することから始めました。人の移動が生じる物件清掃や撮影など、不動産関連業務との親和性が高いことを受けて案件数が伸びています。19年11月からは、不動産関連のなかでも特に需要が多い業務をパッケージ化して提供しています。具体的には共用部の清掃や部屋の撮影などです。
―仕事内容や受発注の仕組みを詳しく教えてください。