亀岡大郎のトップ対談

入居契約書類の電子化でシェアトップ目指す 西野 量 社長

セイルボート

広島市

2017年11月27日号

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西野 量 社長

セイルボート(広島市)は、賃貸物件を業者間で流通システムを開発・運営しているIT企業。提供開始から7年たち、利用企業は750社を超え、『キマRoom!』という商品名も浸透してきた。次は、賃貸住宅の入居手続きの書類を電子化できるシステムの普及を目指し、不動産各社を何百社と訪問してきた西野量社長を招き、話を聞いた。

ITビジネスでも人間関係がモノをいう

西野 今日は始発で広島市から来ました。中心部の紙屋町に本社を構えており、月の3分の1はそこにいます。

亀岡 紙屋町、よく知っていますよ。最初の就職先が広島新聞でしたから。当時は昭和20年、原爆で焼け野原になって約3カ月後の10月でした。紙屋町には新聞社の支局がたくさん集まっていました。

西野 歴史を感じる話で畏れ多いです。3年前には東京にも事務所を構えまして、今は東京で活動することが増えています。

亀岡 何の仕事をしていますか。

西野 賃貸不動産会社向けのシステムをつくっています。業者間で不動産情報の共有を効率化できる『キマRoom!』というシステムで、大手不動産企業をはじめとした国内約750社が使っています。7年かけて、ようやく浸透してきました。

亀岡 そうですか。いまは不動産業界でも多彩なネットサービスを見かけることが多くなりました。でも、インターネットを使ったサービスの欠点は、まねをされやすいところにあると思います。現物のモノと違って、商品そのものに原価がないため、どんなに斬新なサービスをつくっても、そこからさらに、その発想を超えるサービスが現れてしまいます。

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西野 量 社長

セイルボート

西野 量 社長

1977年3月14日生まれ。広島県出身。関西大学商学部卒業後、1999年オリックスに入社、4年間勤務。その後、不動産コンサル会社、リクルートを経て、2010年、広島県でセイルボートを設立。仕事に没頭しすぎて無趣味体質に。だが気になる経営本は片っ端から読む。中学2年の娘がいる。

セイルボート
本社所在地 : 広島県広島市紙屋町2―1―22
設立 : 2010年12月  資本金 : 4000万円円
事業内容 : 賃貸不動産会社向けシステム『キマRoom!』『キマRoom! Sigh』の運営
経済評論家 亀岡大郎氏のサムネイル画像

経済評論家 亀岡 大郎

大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。

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