亀岡大郎のトップ対談

年間5万件の新電力切り替えを代行 有田 一平 社長

ENECHANGE(エネチェンジ)

東京都千代田区

2018年09月10日号

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有田 一平 社長

2016年から始まった電力自由化。新電力には、エネルギー系企業に限らず携帯電話や電鉄系の会社も参入してきている。各社さまざまなプランがあり利用者が最適な電気を選択することが難しい。ENECHANGE(東京都千代田区)の有田一平社長は、電力自由化の先進国イギリスで5年前から、エネルギー市場の変革を目の当たりにしてきた。今後変わりゆくであろう、日本でのエネルギーのあり方について話を聞いた。

イギリスでエネルギーのデータ解析を研究

亀岡 社名は何と読むのですか。

有田 エネチェンジです。新電力の比較サイトや電力切り替えの仲介事業を行っており、エネルギーをかえるという意味を込めています。

亀岡 私は電力に詳しいですよ。新大阪新聞時代、電源開発の担当記者で黒部ダムや佐久間ダムを取材していました。関西電力内の記者クラブ『五月(さつき)会』は私がつくったようなものです。当時は、電力といえば停電が多くもめ事ばかりでした。しかし、その真偽にかかわらず面白おかしく書いてしまう記者が多かったため、それを統一するために記者クラブができました。

有田 そうだったんですね。現在は災害以外で停電になるということはめったにありませんね。関西電力は、大飯発電所の再開により電気販売量も復活してきました。原子力発電を持っているため価格競争も強く、新電力の会社が苦しんでいます。

亀岡 かつてその頃「黒四は失敗」と書いて関西電力初代社長の太田垣士郎氏を怒らせたことがあります。

有田 それは怒りますね!(笑)。世紀の難工事といわれた黒部ダム建設をなぜ失敗と書かれたのですか。

亀岡 当時の電力需要の伸びは、1年で何倍にもなるほどすごい勢いで伸びていました。「コストと人命をかけすぎたのではないか。火力発電の方が良かったのではないか」という逆説を書きました。そんなことが書けたのも太田垣氏とは仲良くしていたからです。

有田 電力には詳しいはずですね。私は31歳の頃、イギリスのケンブリッジでエネルギーのデータ解析を行うベンチャー企業を立ち上げました。イギリスは2002年から電力の自由化が進んでおり、引っ越しと同時に電力会社を選ぶことが当たり前となっていました。家庭の電気使用量データを解析して、電力会社にとっては原価を、利用者にとっては電気代を抑えられる方法を研究していました。

亀岡 そこで蓄積したノウハウを16年の日本の電力自由化に合わせて、乗り込んできたということですね。

有田 その通りです。利用者が自分のライフスタイルを基に各電力会社でシミュレーションして電気代を比較できるプラットフォームを作りました。これが電力比較サイト『エネチェンジ』です。

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亀岡 面白いですね。どのようなビジネスモデルですか。

有田 電力会社へ利用者を紹介して、契約手続きまでを代行することで電力会社から手数料をもらっています。そのほか、不動産オーナーの所有物件における共有部の電力切り替えの契約代行も行っております。

亀岡 手数料で稼ぐわけですね。しかし、それでは大きな稼ぎは得られませんよ。太田垣氏は電力の大ボスですが、彼の親分は誰か知っていますか。

有田 どなたですか。

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有田 一平 社長

ENECHANGE(エネチェンジ)

有田 一平 社長

1982年5月6日生まれ。愛知県名古屋市出身。早稲田大学卒業後、JPモルガン証券へ入社し、エンジニアとしてトレーディングシステムや市場予測システムの開発に従事する。データ解析の知識を蓄え、31歳でイギリスのケンブリッジにエネルギーデータを活用するベンチャー企業を立ち上げる。2002年からエネルギーの自由化が始まったイギリスの変革を学び、日本の電力自由化を見据え15年にENECHANGEを設立した。趣味は、フットサルと山登り。

ENECHANGE(エネチェンジ)
本社所在地 : 東京都千代田区大手町2―6―2 日本ビル 3F
設立 : 2015年4月  社員数 : 約100人  資本金 : 約13億円
事業内容 : エネルギーマネジメント事業、エネルギーテック事業
経済評論家 亀岡大郎氏のサムネイル画像

経済評論家 亀岡 大郎

大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。

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