既存住宅の価値向上に有効なリノベーション。賃貸住宅の外観、内装リノベで実績のある朝日リビングは、外部企業とのコラボレーションや女性目線による改装プランの立案など独自の手法で物件を再生してきた。今後も需要の拡大が見込まれる中、2016年に社長に就任した則安盛久社長は社員の「課題解決力」の育成に力を注ぎ、組織強化を図る。
決め手は人間の魅力、社員の意識改革に着手
亀岡 御社とは古い付き合いになります。
則安 創立間もないころからのお付き合いになりますね。私で5代目になります。
亀岡 賃貸住宅フェアでも御社のブースやセミナーは好評と聞いています。だいぶ名前が売れたでしょう。
則安 今年で創立40年になりますが、リノベーションという分野では先駆者だと自負しています。時代のトレンドを映した講演タイトルや"女性目線"というキャッチーな言葉が好評をいただいていると思います。アウトドアブランドや自転車のプロチームなどとのコラボレーション賃貸なども手掛けてきましたが、今後も新しい打ち出し方を考えていきます。
亀岡 フェアには勉強熱心な家主が来場します。人口減少が叫ばれている中、既存の賃貸住宅の価値をどのようにして高めるかについては今後も関心が高まっていくでしょう。

朝日リビング
則安 盛久 社長
1971年4月5日生まれ。兵庫県明石市出身。大学卒業後、明石市の外郭団体でスポーツインストラクターを務めたのち25歳で神戸のリフォーム会社に入社。 2001年に朝日リビングに転職し、「モノを売るのではなく顧客の希望するものを提示する」を信条にリフォーム営業に従事する。16年12月、代表取締役社長に就任。趣味はギター演奏と歌唱。
- 朝日リビング
- 本社所在地 : 大阪市北区豊崎3丁目19番3号 ピアスタワー11階
- 設立 : 昭和53年(法人登記:昭和54年5月30日) 資本金 : 1億円
- 事業内容 : 一般建築工事、外壁改修工事、エクステリア工事、屋根工事

経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。