米国経済は米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続で、今後も青息吐息の状況が想定される。日本では1990年代のバブル期以来の最高値を更新する株価が注目され、不動産市場も堅調さがうかがえるが、米国経済に連動した先行きに不安もある。
価格下落でローン残高上回る
2023年度も下期に入り、欧米ではさらなる金融引き締めが実施される中で、新規受注の減少から一般企業の業績悪化が懸念される。
金融市場落ち込み 業界の再編が進む
米国では低い失業率から国内景気は堅調とする安易な見方もあるが、現状はリセッションに向け、景気悪化が深刻化している。23年3月に発生した地方銀行の破綻は吸収合併でしのいだが、その後も多くの銀行では預金流失が増加し、財務内容が悪化している。