【4~9月期決算】ワンルーム投資3社、価格高騰でも高業績

統計データ|2019年11月25日

 投資用ワンルームマンション販売を主力とする上場3社(プレサンスコーポレーション、FJネクスト、プロパティエージェント)の4~9月期決算が出そろった。都市部の底堅い賃貸需要と堅調な融資環境を支えに、3社とも増収。通期売上高は、5~9期前と比べると数倍規模となる見込みで、バブルの様相を呈している。ただし用地不足と中古価格の高騰で、いずれ迎える「頭打ち」の兆しも見え始める。3社の業績から投資用ワンルーム市場の現況を明かしていく。

新築・中古好調、一部で「踊り場」の兆し

 プレサンスコーポレーション(大阪市)、FJネクスト(東京都新宿区)、プロパティエージェント(東京都新宿区・以下プロパティA)の業績は、5~9期前と比べると数倍規模に急拡大している(右上図)。2020年4~9月期も好調に推移。投資用ワンルームの購買ニーズも増大している。

 プレサンスコーポレーションの4~9月期売上高は1253億8300万円(前年同期比3・3%増)。担当者は「不動産投資に対する需要が拡大し、販売が好調に推移している」と説明する。

 同社は近畿圏を中心に居住用のファミリー向けマンションをメーンに開発してきたが、今期予想売上高は、投資用ワンルームがファミリー向けと同等になる見込み。

 4~9月期のワンルーム販売戸数は2161戸で、434億6200万円。2年前の同じ期より861戸多く、売り上げも211億3200万円高い。この2年でほぼ倍増している。

 開発エリアは大阪・名古屋・京都市・神戸市の中心部で、平均価格は1820万円。価格はここ数年、緩やかに上昇しているという。

 同社は今後3年分の開発用地をすでに抑えており、当面の間、業容は維持していくものと見ている。

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