賃貸住宅の建築や管理を手がける日生リビングシエスタ(東京都東久留米市)は4月30日、賃貸アパート「Siesta(シエスタ)シリーズ」の新デザイン「TreakuBoks(トレクボクス)」採用の物件を竣工した。物件名は「SiestaDuo(デュオ)久米川 TreakuBoks」。西武鉄道新宿線久米川駅から徒歩10分の場所に位置する単身者・カップル向け物件で、竣工後2カ月で全6戸に入居が決定した。
デザイン性と機能性両立
Siestaシリーズは、賃貸住宅の企画から建築、収支計画、リーシング、管理までをパッケージで提供する。土地の形状やエリアの賃貸需要を踏まえた入居者目線の建物企画と、借入金や修繕など将来のリスクも勘案した収支計画を提案することで、オーナーが一から考える労力を減らし、一貫して賃貸経営を支援できる点が特長だ。
Siestaシリーズ6種類目のデザインであるTreakuBoksは、日本の町家風の外観と北欧風内装を組み合わせた「Japandi(ジャパンディ)」スタイル。縦張りの黒いサイディングや玉砂利風の建物エントランスの床に加え、植栽には竹を使用して和を演出する。内装は白を基調に木目の床やダクトレールを使った照明でスタイリッシュにまとめた。
入居付けの重要な要素となるデザインにこだわる一方で、最優先するのは住み心地の良さやメンテナンス性だ。例えば洗面台はデザイン性の高い小規模メーカーの製品ではなく、幅が広い洗面ボウルで水が飛び散りにくく、修理や取り換えも容易な大手メーカーの製品を採用する。下村尊彦社長は「長期的な賃貸経営の観点から、入居期間の長さやメンテナンスのしやすさを重視した物件を提供している」と話す。
日生リビングシエスタ
東京都東久留米市
下村尊彦社長(39)
(2023年8月28日9面に掲載)