オーナーと入居者をマッチングするプラットフォーム「マテバ」を運営するマテバ(東京都渋谷区)は27日、同サイトに「客付け機能付きチャット」を実装した。
仲介から退去までやりとり
マテバでは、物件情報を掲載するオーナー・不動産会社が利用者へ自ら物件を薦め、賃貸借契約を行う。
客付け機能付きチャットでは、オーナーと管理会社、関係会社、入居者らが一つのチャットルームで賃貸仲介から退去までやりとりをすることができる。チャットルームは、オーナーと管理会社間のみのチャットルームなど、1戸ごとに複数のルーム作成が可能だ。
オーナー、管理会社は同サイトにメールアドレスを登録するだけで利用可能となる。入居者らには招待メールを送り、チャットに入室してもらう。工事事業者もチャットに参加していれば、設備故障の際もすぐに対応できる。各事業者の動きが「見える化」されることで、管理会社の管理体制をオーナーがチェックしやすくなる。
各事業者間の情報共有を容易にし、不動産会社の管理業務を円滑にする狙いがある。筒井太一朗社長は「煩雑になりがちな不動産業務は、その多忙さから情報共有が遅れ、オーナーが不安になったり、入居者とのトラブルに発展したりするケースがある。チャット上で迅速に追客し、トラブルに対応することで、3者間の信頼構築に寄与する」と話す。
(2023年11月27日8面に掲載)