年間賃貸仲介件数(以下、仲介件数)800件のディライト(富山市)は、前回の240位から、204位へ伸長した。2020年から、契約業務を外部委託することにより営業担当の生産性を向上。平均来店成約率は20年の70%から、23年には75%まで高まった。年間成約件数は800件と、20年比で280件伸びた。賃貸仲介事業の売り上げは5600万円。2020年から、1600万円増えている。
同社が重視したのは、営業担当者の提案時間を多く確保することだ。そのために、21年にIT重要事項説明(IT重説)を導入した。3人の宅地建物取引士(宅建士)に外部委託し、入居希望者へ重説をしてもらう。23年には重説のほとんどがIT重説となっており、新規契約の重説業務の約95%を外部委託しているという。以前は、店長が7、8人立て続けに店舗で重説をしていた。外部委託したIT重説を開始してから、店長や営業担当者が新規顧客に対応する時間を確保できるようになった。