製鉄メーカーと賃貸住宅の建設会社が協業し、環境負荷の少ない賃貸住宅の供給を進める。アーキテクト・ディベロッパー(以下、ADI:東京都中央区)は、東京製鐵(東京都千代田区)のCO2(二酸化炭素)排出量を9割削減した鉄鋼「ほぼゼロ」の賃貸住宅への標準採用を決めた。両者の狙い、エコ賃貸普及の鍵や課題について2社が語った。
協業でサステナブル建築を推進
スクラップ鉄、再利用
ー東京製鐵が提供する「ほぼゼロ」の特徴は。
東京製鐵・本松 鉄の製造には大きく二つの方法があります。一つは高炉メーカーの製法で、海外から調達した鉄鉱石を石炭(コークス)で還元して鉄を取り出す方法です。純度の高い鉄を効率よく作れる一方、鉄1トンを生産する際に約2トンのCO2を排出します。もう一つが、私たち電炉メーカーの製法です。国内に蓄積されている鉄スクラップを回収し、電気で溶かして再利用する方法で、CO2排出量はおよそ0.4トンに抑えられます。もともと環境負荷の低い製法ですが、近年は脱炭素の要請が強まり、「さらに排出を減らせないか」という声が増えてきました。そこで電気炉で使用する電力を再生可能エネルギー由来に切り替え、エネルギー由来のCO2排出を実質ゼロに近づけた製品として開発したのが「ほぼゼロ」で、排出量は0.1トンまで抑えられます。2024年7月から提供を開始しました。
アーキテクト・ディベロッパーと東京製鐵は協働し賃貸住宅のCO2排出量削減に挑む





