全国賃貸住宅新聞独自企画「賃貸仲介件数ランキング」では大東建託グループ(東京都港区)が、前回に続き、首位を独走する。2位に躍り出たのは、タウンハウジング(東京都千代田区)だ。新規出店を継続し、前回より二つ順位を上げた。
「生産性」追求の賃貸仲介を構築
分業化が進化、広告も「量より質」
賃貸業界において、「人手不足」に拍車がかかっている。反響を獲得しても、営業スタッフが足りず、対応しきれないと嘆く声が上がる。労働人口が減少する中、人材獲得競争は激化していく。
同ランキングの特集では、賃貸仲介の生産性向上にフォーカスした。多くの不動産会社に共通していたのは分業化だ。ポータルサイトへの出稿業務や反響対応など、業務フローを細分化。専任化により業務効率を上げる。「量より質」を掲げ、広告戦略を見直す動きも出てきている。出稿件数を絞る一方、オプションや1件ごとの情報量を増やし、反響からの成約率の向上を狙う。
人海戦術はもはや過去のもの。進化するテクノロジーを生かし、賃貸仲介の未来形を創る時だ。
(2024年1月1・8日1面に掲載)