集合玄関機に伝票番号入力
インターホンの製造を行うアイホン(愛知県名古屋市)は2022年4月から、オートロック解錠システム「Pabbit(パビット)」を提供している。
宅配事業者が集合玄関機に配送中の荷物の伝票番号を入力すると、Pabbitがクラウド上で宅配事業者のシステム内の情報と照合し、オートロックを解錠する。
提供対象は、同社の集合玄関機を利用する全国のオートロック付き集合住宅だ。対応する宅配事業者は物件の場所により異なる。
対応機種は、分譲住宅への供給が多いタッチパネル式集合玄関機「dearis(ディアリス)」。そのほかの機種が設置された既築物件では、専用端末「Pabbit Lite(ライト)」を既存の集合玄関機周辺に取り付ける。いずれも月額利用料は無料だが、dearisでの利用にはインターネット環境が必要。Pabbit LiteにはSIMカードを搭載しているため、5年ごとの交換が必要だ。
アイホンには、EC(電子商取引)の伸びに伴い、宅配ボックスの不足やオートロック設置物件で置き配ができないことが課題となっているという声がデベロッパーらから届いていた。2024年問題の認知向上で、物件オーナーの反応は好意的になってきている。
(2024年2月19日9面に掲載)