管理会社向けに月極駐車場システムを提供するハッチ・ワーク(東京都港区)は、東京証券取引所グロース市場に3月26日付で新規上場した。システム導入社数とサービス利用者の拡大に弾みをつける。
登録台数は31万台を突破
パーキング事業軸 上場で不安払拭
ハッチ・ワークは、月極駐車場管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を支援するサービス「アットパーキングクラウド(以下、APクラウド)」を主軸に売り上げを伸ばす。今後、同サービスを導入する月極駐車場の台数を拡大していくことで、さらなる成長を目指す。
2023年12月期の売り上げは20億5600万円と、前期比約125%に伸長。過去最高を達成した。売り上げのうち、駐車場関連の月極イノベーション事業が約54%、ビルディングイノベーション事業が約46%だ。
月極イノベーション事業では、月極駐車場のポータルサイト(以下、ポータル)および、月極駐車場のオンライン仲介サービス「アットパーキング」を運営。管理会社向けに月極駐車場のオンライン管理支援サービス、APクラウドを提供する。
ビルディングイノベーション事業では貸し会議室、レンタルオフィス、シェア会議室を展開する。
同社の中核事業であるAPクラウドは、18年から提供を開始。オンラインで月極駐車場の契約から決済まで行えるようにするものだ。同サービスは従来の月極駐車場の管理と違い、オンライン上で処理されるため、オーナー・管理会社や駐車場の利用者が「本当に信頼できるサービスか」といった不安を抱いている点が課題だった。これに対して、上場企業によるサービスであることをアピールし、不安の払拭を狙うと同時に知名度の向上を目指す。