36エリアで毎月見学会を開催
空き家や古家の再生に関するオンライン講座および物件情報配信、購入内覧会を行う一般社団法人全国古家再生推進協議会(大阪府東大阪市)は、設立6年で会員が1万5571人になった(6月20日時点)。
同協議会では、メールによる物件情報配信やセミナーの案内、さらに空き家や古家の再生ノウハウを身に付けられるメール講座を無料で配信する。メール会員のほかに、無料メール講座受講会員、有料で「古家再生投資プランナー」を養成する「古家再生投資プランナー認定オンライン講座」の受講会員がある。「この2~3年で受講者が増えた」と大熊重之理事長は話す。昨今の不動産価格の上昇や不動産融資に対する審査の厳しさから、購入しやすい空き家や古家を対象にした投資への関心が高まっているという。
同協議会では、現地で学ぶ物件見学ツアーを全国13都府県、36エリアで毎月開催。主催するのは同協議会が認定した「古家再生士」だ。現在511人いる。各エリアにて、空き家・古家物件見学ツアーの主催、運営はもちろんのこと、空き家・古家物件の査定から想定家賃の算出・工事の企画、リフォーム全般まで実施。さらに、入居者付けも行うことで、トータルで空き家・古家の再生を支援する。なお、参加できるのは古家再生投資プランナーのみ。
大熊理事長は「2030年までに古家再生士を各都道府県に最低1人つくっていきたい」と話す。古家再生士が主催する物件見学ツアーの開催数を増やすことで、さらに会員数を伸ばしていく考えだ。
(一社)全国古家再生推進協議会
大阪府東大阪市
大熊重之理事長(58)
(2024年7月1日11面に掲載)