外山不動産グループ 外山晃次社長 創業37年目、江別で2100戸管理

【企業研究vol.256】外山不動産グループ

インタビュー|2024年07月21日

  • twitter

外山不動産グループ 北海道江別市 外山 晃次 社長(42)

 北海道江別市の地場大手不動産会社で、2100戸を管理する外山不動産グループ(北海道江別市)。人口が減少傾向にある商圏において、2代目の外山晃次社長は利益を追う安定経営のかじを取る。

全社で利益を意識

―江別市で創業37年目を迎えられました。

 「景気に左右されない」会社づくりを念頭に置いています。そのため、売り上げ目標をあえて掲げず、社内で意識して追うのは粗利目標です。2023年度のグループ売り上げは約6億円、経常利益は約4000万円でした。利益に占める事業構成比率は、高い順に売買仲介、リフォーム、自社保有物件の家賃収入、管理、賃貸仲介です。当社は四つの会社から成るグループで、すべての会社でオーナー業を行い、メイン事業はすみ分けをしています。4社とも江別市内に拠点を構え、二つの仲介店舗と、三つの事務所があります。グループ全体の従業員数は約40人です。

入居率95%で推移

―管理は2000戸を突破しました。

 はい、24年6月末時点の管理戸数は2100戸です。江別市内の管理シェアは16〜18%と思われます。年間平均入居率は95%。オーナー向け通信の配布やセミナー開催、テレビCMの放送、新聞の折り込みチラシなどで認知度を拡大し、年間100戸程度の推移で増加してきました。7割が地主系オーナーからの管理受託で、3割が投資家系です。投資家割合は徐々に増えています。入居者属性は、6割超がファミリー、残りが学生や社会人の単身者、外国人などです。人口が減少傾向にあるエリアで、戸数拡大よりも、入居率向上に目を向けています。

―入居率向上のために取り組んでいることは。

 外国人と高齢者の受け入れを強化しています。商圏の江別市は、14年ごろから、パキスタン人が増えているエリアです。たまたま一人のパキスタン人の事業家が江別市で会社を設立し、事業拡大に伴い徐々に同国の仲間が増えていき、移住者は数百人以上に上っている印象です。私を含め、社内には英語対応が可能なスタッフが数人いるため、パキスタン人の部屋探しは、商圏内では当社が獲得できています。入居者割合で見ると大きくはないですが、強みの一つになっています。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

おすすめ記事▶『サンリミックス 松原昌弘社長 クロス再生、全国に代理店170社』

検索

アクセスランキング

  1. 賃貸仲介会社の営業停止続く

    シティホーム,キンキホーム

  2. ハウスコム、上場廃止へ

    大東建託,ハウスコム

  3. エステムプランニング 賃料改定、約5%アップ

    エステムプランニング

  4. 既存物件に省エネ部位ラベル

    国土交通省,大東建託パートナーズ,積水ハウスグループ

  5. 省エネ住宅助成、都が本腰

    東京都

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ