ボネックス、投げ入れて消せる消火剤

ボネックス

商品|2024年08月04日

初期消火や避難経路の確保に

 消火用具の製造を行うボネックス(埼玉県新座市)は、投げて火を消す「投げ消すサット119エコ」の製造、販売を行っている。火元に投げ入れることで消火や火災の抑制をするボトルタイプの消火用具だ。

 同商品5本で消火器1本と同程度の消火能力があり、天井に火が届くまでの初期消火に使用することができる。割れやすいボトルに入っているため、力の弱い子どもや高齢者でも簡単に使用することが可能だという。

 日本消防検定協会(東京都調布市)の特定機器評価番号を取得しており、同協会の型式適合評価において消火能力が確認されている。

 共用部に設置されている消火器に比べ、居室内で保管できる同製品は、火災の際に外まで取りに行く必要がなく使用しやすい。また火災の際に持って逃げることができるため、避難途中に炎があった場合、投げ入れて炎を抑制することで避難経路を確保することもできる。

投げ消すサット119エコ

ショルダータイプの保護カバーがあることで、簡単に持ち運ぶことができる

 食品添加物を主成分とするため、ボトルを割ってしまい消火剤を室内にこぼしても、濡れた雑巾で拭き取ることができる。そのため原状回復の必要がある賃貸住宅でも利用しやすい。料金は持ち運び用の保護カバーと天ぷら火災用の消火パックがセットになったもので、7370円(税込み)だ。

 7月1日時点の累計出荷実績は300万個。このうち、約8割は不動産管理会社や仲介会社を通した販売だ。防災への関心が高まる引っ越しのタイミングで商品説明を行うことで、消費者にメリットが伝わりやすいという。

 同商品のほかに、ボトルを保護する緩衝材に、環境に配慮した再生紙を使用した「投げ消すサステナ119」も販売。苅谷公司社長は「家族を守ることができる商品を開発したいという思いで、投げ消すサット119エコの開発を行った。家庭内に備えることで住宅火災の初期消火に寄与したい。2026年中に日本の全家庭における普及率5%を目指す」と話す。

(2024年8月5日34面に掲載)

おすすめ記事▶『ボネックス、火元に投げるだけで消火』

検索

アクセスランキング

  1. 明豊エンタープライズ、初の海外拠点 台湾法人を開設

    明豊エンタープライズ,東京明豐開發股份

  2. 三好不動産、エンタメ業界志望者向け物件

    三好不動産,ワタナベエンターテインメント

  3. 岡庭建設 省エネ賃貸、入居率98%を維持

    岡庭建設

  4. NKコンサルティング、サウナ付き賃貸物件 開発

    NKコンサルティング

  5. レキオス、居住支援を軸に年商45億円

    レキオス

電子版のコンテンツ

全国賃貸住宅住新聞からのお知らせ

お知らせ一覧

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ