グランヴァン 太田 勝 社長 管理オーナーの紹介で売買増

【企業研究vol.270】グランヴァン

インタビュー|2024年11月30日

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グランヴァン 東京都新宿区 太田 勝 社長(57)

 区分マンションの販売・管理を行うグランヴァン(東京都新宿区)は、既存オーナー向けサービスを強化することで、新規の顧客紹介を獲得。中古の収益物件の売買仲介を伸ばす。そのほかにも入居率アップや顧客満足度向上のため、プロジェクトチームを立ち上げ、リノベーションの提案も進める。

売上高70億円 買い取り再販伸長

―投資用新築分譲マンション「Grand Van SERIES(グランヴァンシリーズ)」が主力商品ですね。

 同シリーズをスタートしたのが1996年6月ですので、28年がたちました。これまでに累計80棟の開発実績があります。1棟30~60戸の物件を区分で分譲し、投資家に販売します。販売価格が高くなり過ぎず、一方で賃貸ニーズもしっかりある土地を見極めて仕入れており、新築の供給数を無理に増やすことはしていません。近年は年に1~2棟の供給となっています。開発・販売後の管理も行っており、2024年11月5日時点の管理戸数は約3000戸。そのうち7割弱が当社で分譲したGrand Van SERIESです。

―販売の実績は。

 売買については、中古も含めると、総販売戸数は4月で4138戸になりました。年間の販売戸数は160戸程度です。15年ごろから本格的に事業化した中古物件の買い取り再販事業が伸びています。(図1参照)

―23年6月に社長に就任し、1年半がたちました。変化したことや、取り組んできたことを教えてください。

 前社長の松平博雄会長から、13年ごろに次期社長に就任してほしいといわれていました。19年からは実際に経営方針を取りまとめてきました。そのため、社長就任後に大きく変えたことはあまりなく、これまで行ってきたことを粛々と続けてきた感覚です。

―売り上げの推移は。

 23年度の売上高は69億円でした。全体で大きな変動はありません(図2参照)が、賃貸管理を行う賃貸事業部の売り上げが伸びています。これは賃貸事業の改革が順調に進み、成果が出てきたことが主な要因です。賃貸事業の売上高は、19年の25億4200万円から23年度には28億8800万円まで伸長しています。(図3参照)

グラフ

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