メディア事業やシェオフィス、シェアハウス事業を行う全国宅地建物取引ツイッタラー協会(以下全宅ツイ:東京都杉並区)は運営する飲食店「酒チャンス」にて、「家チャンス」として賃貸仲介の営業を7日よりスタートした。賃貸仲介業務に関しては神宮前不動産(東京都渋谷区)が業務委託を受け行う。
昔ながらの駅前店舗で非対面接客
酒チャンスは、奥行約1m、幅約10mの土地に建てられた店舗で居酒屋として運営してきたが、冬場は寒く、居酒屋としての営業が芳しくない課題があった。そこでJR中央線「高円寺」駅徒歩約1分の立地を生かし、繁忙期である賃貸仲介用の店舗として活用する。
「ネオ不動産」をコンセプトに、昭和のようなレトロな雰囲気の店舗ながらもサービスは最新のテクノロジーを活用した無人店舗。実際の接客は新型コロナウイルス下の現代に即したオンラインにて行う。
店頭に貼ったチラシで紹介を行っている物件は約30件。チラシには、特徴的な昭和の死語なども利用したキャッチコピーと共にQRコードを掲載しており、コードを読み込むことで物件詳細を確認できる。また、店頭には「LINE」公式アカウントのQRコードも掲載し、問い合わせしたい顧客を同店舗に誘導する。
元々、全宅ツイは「ツイッター」発の不動産関係者の集まりだ。そのため、ツイッターでの知名度があり、現在の家チャンスでの反響はツイッターからが多いという。営業開始7日間でLINEへの登録は51件。そのうち16件で問合せに至っている。
仲介事業を担当する神宮前不動産の二宮竜治氏は「すでに十分な手ごたえを感じている。別エリアでも同じシステムでの賃貸仲介を行いたいと考えているが、QRコードの掲示さえできればよい。そのため看板が置ける土地、もしくはサンドイッチマンでもよいと考えており、今後さらに進化させていくことが可能だ」とコメントした。
(2022年1月24日2面に掲載)