奈良もちいどのセンター街は、商店街の一角につくった施設で、自らの商売で独立を目指す商店主を全国から集めて、創業を支援をする。最長3年間入居できる九つのスペースで、これまでに60人以上の商店主が経験を積んだ。このうち24人が、もちいどのセンター街や近隣の店舗で開業し、地域の活力を生み出している。
先輩店主が後続を応援
70年の歴史、106店が並ぶ
奈良市餅飯殿町にある奈良もちいどのセンター街は、近鉄奈良駅から徒歩5分、人気観光地「ならまち」へ向かう途中にある約250mのアーケードだ。北東側には興福寺などの世界遺産もあり、国内外の観光客が訪れる。
もちいどのセンター街には106の店舗が並ぶ。江戸期創業の呉服店をルーツに持つ老舗もある一方、近年は個性的な雑貨店や飲食店など新しい店舗が増えた。新旧の店舗が混在する商店街として、来訪者を楽しませている。奈良もちいどのセンター街協同組合が結成されたのは1954年。全盛期は70年代で、人通りが絶えないほどだったが、2000年代初頭には周辺に大型店が開業し、空き店舗率は12%になっていた。
04年、もちいどのセンター街の中心部にあったパチンコ店が閉店した。いよいよ商店街の存続に危機感を募らせた当時の組合理事長らは、パチンコ店の土地と建物を、組合費2000万円を投じて購入した。建物を改修して複数の賃貸店舗を設ける計画だった。だが、建物の耐震不備が判明し、そのままでは利用できないことがわかった。





