将来像を具体化し若手育成
神奈川県川崎市を中心に不動産・建築事業を手がけるジェクトは、2025年入社の新卒社員4人を対象に「2年目へのステップアップ研修」を実施した。
同社はこれまでOJT(職場内訓練)中心の育成が主流だったが、25年からの新卒採用本格化に伴い、1カ月後・半年後・1年後の段階的な研修体系を新たに構築。若手の定着と成長支援を強化している。
今回の研修は、1年間の総括として位置付けられ、事前課題と当日のグループワークを組み合わせて実施。自身の成長や課題を振り返るとともに、会社理念や仕事の意義を再認識する内容とした。単なる業務習得にとどまらず、「建物をつくる」「街や暮らしを支える」という視点を持たせることで、視野の拡大と主体性の育成を狙う。
研修当日は新卒社員同士の意見交換に加え、5年後のキャリアビジョンの発表を行った。経営層や上司が直接フィードバックを行い、成長を実感してもらうと同時に、今後の行動指針を明確化させた。参加した新卒社員からは積極的な発言が見られ、部署を超えた相互理解や結束の強化にもつながったという。
同社は工事部と不動産部を併せ持つ体制を特徴とし、若手が多様な業務に触れられる環境を整備している。25年からはOJTに加え、研修やeラーニングを組み合わせた育成を進める。さらに、社員が自身のキャリア希望を申告する制度も導入し、配属や育成に反映している。
新卒採用育成の強化と並行し、社員の定着率向上にも取り組む。管理部の白井貴浩課長代理は「目の前の業務が、自身の将来像や会社の中での役割にひも付いたイメージができるかが重要」と話す。今回の研修も、若手が将来に向けて主体的に行動するための「気づきの場」として設計した。
今後は3年目や5年目など節目ごとの研修も検討しており、組織全体で人材育成を進める方針だ。
(2026年5月4日2面に掲載)





