不動産の売買仲介などを行うミライアス(東京都渋谷区)。2018年設立のベンチャーながら不動産相談実績は3万件を超え、2024年9月期の売上高は13億円を突破した。「スマート仲介」という独自のビジネスモデルが好評で実績を伸ばしている。
VRで販促、売却案件8割超え
片手取引で最速売買
同社は東京都内を中心に不動産売買仲介事業を手掛ける。その他事業として、中古マンションの買取再販や不動産コンサルティングも手掛ける。社員数は25名。
メインの売買仲介では売却に強く、仲介件数の約85%が売却案件。
同社では「スマート仲介」というサービスを提供している。これはスピーディに物件の売買を行うためにさまざまな工夫を凝らした仲介のこと。特徴は3つある。1つは原則片手仲介としており、売却依頼を預かったら両手を狙わず早期売却を目指すことを社内ルールとしている。
仮に自社で買い客を見つけ、両手取引になる場合は買主の手数料が無料。買主の費用負担を軽減することで早期売却につながりやすくするためだ。「スピードの速さは満足度に直結すると思っています。両手取引に労力をかけるよりも、最短でまとめる方が良いと思っています」(山本健司社長)
なお、場合によっては不動産会社に買い取りしてもらうケースもある。その場合は売主の手数料は無料。買主から手数料を得る。そのため売主の費用負担が減る。
「片手仲介にすることで、囲い込みがなくなる。その結果、条件の良い買主様を売主様におすすめできます。でもこうすると、いただける手数料は他社に比べて半分。だから私どもの課題は回転率をどう上げていくかということなんです」(山本社長)
営業に専念する環境
2つ目はエージェントが営業活動に集中できる仕組み作りだ。同社のエージェントは全員が宅建士だ。そして、エージェントが顧客のためだけに動けるように業務の分業化を図っている。例えば同社には販売コーディネーターという担当者がいる。通常はエージェントが行う、関連事業者への連絡・調整、契約書や販売図面の作成、物件情報のウェブ掲載などをすべて担う。そのため、エージェントは販売活動に専念できるわけだ。




