新たに不動産の研究センター
一橋大学は2024年12月19日に「一橋大学都市空間・不動産解析研究公開ワークショップ 2024」を開催した。会場は、東京都千代田区の一橋大学一橋講堂。
第一部は「都市の経済活動と現代社会」をテーマに、3人の研究者がデータ利活用に関する発表を行った。
第二部は「都市・不動産投資市場と現代社会」とし4人が登壇した。
一橋大学ソーシャルデータサイエンス研究科の清水千弘教授が「ビッグデータを用いた新しい不動産指標の開発と公表について」の説明を行った。
一橋大学都市空間・不動産解析研究センターの設立についても発表。設立は25年4月を予定する。ビッグデータを基にした、さまざまな不動産に関する指標を提供していく予定だ。
進行中の案件として、一つは大手の賃貸管理会社との共同研究がある。過去20年間の家賃のビッグデータを基に、都道府県別の家賃指数を作る動きが出てきている。
そのほか、日本に所在する2億3000万の土地情報についても、2000年以降の所有権移転のマイクロデータを同センターで使える環境整備を進めるという。
清水教授は「国際競争力をとにかく追求する。その中で、一部民間や自治体または政府とコラボレーションしていくことを目指すセンターになるだろう。社会実装については、統計という形で、いろいろな配信をしていく」と語った。
(2025年1月27日12面に掲載)