建築会社のヒノキヤグループ(東京都千代田区)の賃貸住宅部門が好調だ。同社は賃貸併用住宅や低層マンションなどを展開。今後について近藤昭社長に話を聞いた。
災害に強いRC造を提供
―事業内容について教えてください。
当社は社内カンパニー制を敷いており、注文・分譲戸建てや賃貸住宅、全館空調「Z(ゼッ)空調」などを提供する住宅事業、断熱材事業、不動産投資事業、リフォーム事業を展開しています。2022年に当社は家電量販店「ヤマダデンキ」の持ち株会社であるヤマダホールディングス(群馬県高崎市)の完全子会社になりました。24年には全国に200カ所ある注文住宅の展示場の一つをヤマダデンキの店舗敷地内に設置する試みをしたり、注文・分譲住宅用の土地の仕入れの一部を協力してもらったりしています。ヒノキヤグループの24年度の売り上げは1448億8500万円でした。
―その中でも住宅事業における賃貸住宅部門が非常に好調だそうですね。
グループ全体で全事業を強化していますが、24年度は特に賃貸住宅部門が好調でした。例えば、25年2月の受注金額は前年同月比613%、前年の約7倍になりました。特にRC造の受注が非常に多かったです。
―賃貸住宅部門ではどのようなブランドがありますか。