注文住宅と共同仕入れ
年間5500棟以上の注文住宅を供給するアイ工務店(大阪市)は、スケールメリットを生かし高性能かつ10%以上の表面利回りを確保した賃貸住宅を建築する。
2025年6月期には、東京都、大阪府、愛知県などで前年比135%となる80棟800戸を完工した。
同社は、主に木造8~12戸で、2人以上の入居を想定する間取りの賃貸住宅をメインに手がける。商品は規格化せず、1棟の中に2LDKや3LDKの間取りを組み合わせ、最も収益が上がるプランを提案する。営業担当者が簡単な図面を作成し、間取りや賃料のプランを提案する。
斎藤隆輔取締役は「敷地ぎりぎりまで居室を確保するように設計するので、収益性が高くなる。営業担当者がオーナーに直接提案することで、受注までのスピードも向上している」と話す。
注文住宅と同等の高性能な建材・設備を採用していることも大きな特長だ。外壁や屋根には高性能・高耐久素材を用いることで、メンテナンスコストを抑制する。
建設費用は低く抑える。表面利回りは10%以上。建築費は大阪府や愛知県であれば1坪あたり80万円程度、東京都であれば90万円程度だ。
価格を抑えられる理由は、注文住宅と共同の資材仕入れにある。「当社は年間5500棟以上の注文住宅を建築している。共同仕入れすることで、注文住宅と同じ建材設備を低価格で使うことができる」(斎藤取締役)
今後も東京都、大阪府、兵庫県、京都府、愛知県を中心に営業を進めていく。26年6月期には完工数130棟、完工高100億円超を計画する。
(2025年7月28日2面に掲載)




