不動産小口化ファンドシリーズを展開・販売する都市綜研インベストメント(大阪市)およびみんなで大家さん販売(東京都千代田区:以下、2社で「みんなで大家さん」と総称する)が組成したファンドシリーズの一部で、投資家に対する配当が遅滞している。同社は遅滞している理由を「テナントによる賃料支払いが滞っている影響」と説明する。
千葉・成田の案件で遅滞発生
行政処分が影響 計画に支障生じる
みんなで大家さんが展開する不動産クラウドファンディング(以下、不動産クラファン)「みんなで大家さん」の「成田シリーズ」において、分配金の遅滞が発生した。
同社は不動産特定共同事業法(不特法)に基づき、匿名組合型の不動産クラファンを展開する。
成田シリーズは「みんなで大家さん成田1号~18号」のファンドを指す。成田空港周辺における開発事業「共生日本ゲートウェイ成田プロジェクト」をファンド化したものだ。18号まで組成しており、開発費用を投資家から募っていた。
今回、成田シリーズのすべてで配当が遅れている。同社が7月末に発表したリリースによれば、対象不動産を賃借しているテナントからの賃料が支払われていないことにより、分配金の配当が遅延しているという。テナントによる賃料支払いの遅れは、ファンドにより異なるが4~5月から発生していた。このテナントはみんなで大家さんのグループ会社で、今回の開発案件を推進する。




