物件間の相互利用促す
野村不動産は、3月にコリビング賃貸のシリーズ2棟目となる「TOMORE田端」を竣工した。総住戸160戸の大型物件となる。3月20日から入居を開始し、3月下旬時点で半数に迫る70戸の申し込みが入っている。
同社は第2号物件の開発に伴い、同シリーズの物件間を横断するサービス「TOMOREホッピング」を開始した。利用可能なサービスの幅を広げることで入居者の満足度を高め、物件間の引っ越しの選択肢を提供することで入居者の流出を防ぐ。サービス内容は大きく二つだ。
一つ目は転居費用を大幅に削減する「ホームホッピング」。仲介手数料、敷金、礼金を無料とし、引っ越し代や家賃保証料を割り引くことで初期費用を抑えられる。
入居者は通勤利便性や物件ごとの特性を検討し、より簡単に住み替えを選択をすることが可能となる。
二つ目はコワーキングスペースを相互利用できる「コワーキングホッピング」だ。各物件の施設利用や開催されるイベントへの参加を相互に行うことで、物件を超えたコミュニティー形成を目指す。
週4日、物件のコミュニティー運営をサポートする専属スタッフ「コミュニティーオーガナイザー」も交代で物件間を移動することにより、サービス利用者の孤立感をなくす取り組みも行う。
第2号物件はJR山手線田端駅から徒歩7分に位置する。RC造8階建て、全160戸で、専有部は約12〜約15㎡。家賃は9万〜13万5000円、共益費は1万5000円だ。物件の特徴である共用部は1階が90㎡超のコワーキングスペース、2階が120㎡超のリビングスペースとなる。
住宅事業本部の黒田翔太課長は「第1号物件の入居者からの声を多く取り入れた」と話す。具体的に1階のコワーキングスペースでは、ポータブルモニターの貸し出しや無料コーヒーサービスを提供する。
2階のコリビングスペースでは、「背後を人が通るのが気になる」という声からカウンター席をボックス席に変更したという。
浴槽を取り除き、居室を広く取った専有部
そのほか、居室は使用頻度の低い浴槽を撤去することで、居住スペースを広く取った。代わりに同物件の入居者であれば、田端駅前にあるスポーツクラブ「メガロス田端」でジムやスパ、サウナを1日単位から割引価格で利用できるサービスを提供。なおメガロス田端は野村不動産グループが運営する。専有部外の設備・サービスの充実度を高める方針だ。
同社は第3号物件の土地を取得済みだ。今後も都心部を中心に展開を加速していく。
(2026年4月13日2面に掲載)





