2026年3月、防犯・トラブル解決支援サービスを展開するヴァンガードスミス(東京都港区)は、創業11年目にしてTOKYO PRO Marketへの上場を果たした。事件未満のトラブル解決を掲げ、賃貸住宅業界では入居者間の近隣トラブル対応を引き受けてきた。株式市場からの信認を得て、サービスの高度化を加速する。
究極の防犯集団目指す
創業から4年間収束技術を研究
―TOKYO PRO Market上場の狙いについて教えてください。
「究極の防犯集団をつくる」というビジョンの下、グロース市場への上場を見据え、2年ほど前から準備を進めてきました。TOKYO PRO Marketへの上場は、グロース市場上場に向けた第一歩という位置付けです。その中で、ビジネスモデルが東証の厳格な審査を経て正式に認められたことは、大きな成果だと感じています。採用面にも好影響を与えています。警察出身者を積極的に採用する当社にとって、「安心して働ける企業」として認識されるようになったことは、人材確保の面でも今後の事業成長の支えとなります。
―田中社長は元警察官ですね。現在の事業モデルでの起業をいつ頃イメージしたのですか。
警察官を辞めたのは、警察キャリアを目指してのことでした。離職中、当面の生計を立てるために不動産業界のベンチャーに就職したのですが、そこで上場から倒産・再生までの一連の過程を経験し、ビジネスの面白さを知りました。そうした中で、あるべき防犯に改めて向き合い、「民間でこそ事件未満のトラブル解決支援ができるのでは」という考えに至ったのです。そこで、警察官時代に触れていた公務員賠償責任保険の仕組みをヒントに事業を立ち上げることにしました。





