行政書士が会議に参る
家族間の問題を整理するサービス「家族未来会議」を手がけるのは、いきる(東京都世田谷区)代表の柴田駿氏だ。
柴田氏は、行政書士事務所の運営の傍ら、家族が抱える問題を整理・可視化するための家族会議に同席。行政書士の立場としてファシリテーター(司会進役)を担い、相続や介護などについて親子間やきょうだい間の思いを整理し、第三者として建設的な議論を促す。
家族会議の場では、顕在化していない問題を整理し、各個人の希望を聞きながら、問題の解決策や今後の方針を決めるためのアドバイスを行う。
実際に議題になるのは、介護や実家の処分、リフォーム、相続に関することが多いという。
会議の結果、行政書士として遺言書の作成を行ったり、不動産の処分をする場合は、提携する不動産会社を紹介したりする。解決したい問題によっては、弁護士など提携する士業へ依頼する場合もあるという。
同サービスへの依頼は、親との話し合いの場を設けたいと思っている40~50代の子ども世代からが多い。賃貸物件を所有している場合には、管理会社の変更などが話題に上る。家主の代替わりの際の管理替えの防止につながるケースもあるため、同サービスに関心を寄せる不動産会社もいる。
家族未来会議を利用する際の、事前の準備は不要。1回2時間で料金は3万3000円(税込み)となる。会議後は議事録を作成し、顕在化した課題の解決策まで提案する。
柴田氏は、自身の友人の死をきっかけに相続に関心を持つようになり、同サービスの提供を開始した。今後は、ファシリテーターを務める人材の育成と提携する事業者を増やしつつ、サービスの拡大に注力していく。
(2026年7月13日16面に掲載)





