日本賃貸保証(JID、千葉県木更津市)は7月15日、賃貸住宅オーナーや不動産会社、金融機関などを招いた交流イベント「JID Step Forward 2026」を開催した。同社が新型コロナウイルス禍以降、本格的に取引先を招いて開催する大規模イベントで、2025年に創業30周年という節目を迎えたのを記念して行われた。今後の賃貸経営や賃貸保証会社の役割について、理解を深める場となった。
会場では、1980年代のアメリカンポップスをイメージした演出やビュッフェ形式の懇親会が行われ、参加者同士が交流を深めた。冒頭、梅田真理子社長は「当社は25年に30周年を迎え、次の30年に向けて一歩前進したいという思いを込めて開催した。皆さまにリラックスして楽しんでいただきたい」とあいさつし、これまで同社を支えてきた代理店やオーナー、契約者への感謝を述べた。
イベントの目玉となったのは、同社創業者の井坂泰志会長と、漫画「正直不動産」原案者の夏原武氏による特別対談だ。「真っ正直」を経営理念に掲げるJIDと、「正直」をキーワードに両者の理念が重なったことをきっかけに実現した。夏原氏は同社の本社を訪問した際の印象について「保証会社のイメージが大きく変わった。オーナーだけでなく入居者にも寄り添い、まるで親のように支える会社だった」と振り返った。また同社の取り組みに感銘を受け、正直不動産の第22巻でその考え方に基づいたエピソードを描くに至った経緯も紹介した。
井坂会長は、95年の事業開始当時を振り返り、「人とのつながりが希薄になる時代だからこそ、保証人を必要とする人を支えたいという思いで事業を始めた。利益だけでなく、人の役に立つ会社を目指してきた」と創業理念を語った。さらに「保証会社の役割は家賃を立て替えることだけではない。家賃が支払えなくなるなど入居者に万一のことがあった場合でも、最後まで責任を持って原状回復を行い、オーナーへ物件を引き渡すことが本来の使命」と強調した。
会場では来場者アンケートの結果も発表された。保証会社に最も求められる機能として「入居者が死亡したり逮捕されたりした場合など、万一の際の対応力」が挙げられた。これに対し井坂会長は、刑務所での手続きから遺品整理、ペットの保護・里親探しまで対応する同社の取り組みを紹介し「家主に物件を元の状態にして返すことが保証会社の責任」と説明。夏原氏も「ここまで対応する保証会社はほかにない。何か起きたときに安心して任せられる存在だ」と評価した。
最後のあいさつで井坂会長は「これからの家主は貸家業ではなく投資事業として物件価値を高める発想が重要だ。リフォームや設備投資で資産価値を高め、金融機関や管理会社と連携しながら収益性を向上させてほしい」と呼びかけた。
バンド「ラッツ&スター」のメンバーである桑野信義さんによるライブショーも行われ、会場は大いに盛り上がった。イベントは終始和やかな雰囲気に包まれ、盛況のうちに幕を閉じた。





