「Room's!」の屋号で賃貸仲介を行うライフデザインクリエイターズ(静岡県浜松市)は、買い取り再販に注力して売り上げを大幅に伸ばす。村木政之社長は事業の重心を買い取り再販をはじめとする売買事業にシフトし、拡大路線を描く。
買い取り再販件数、今期3倍へ
静岡を本拠地にエリア拡大、東海全域へ
売上前期比56%増 アクセルは売買
賃貸仲介が祖業のライフデザインクリエイターズだが、現在の成長アクセルは買い取り再販を含む売買事業だ。
2025年9月期の売上高は16億800万円と、前期比56%増加した。このうち、不動産販売収入が6億1000万円と最も多く、4割弱を占める。次いで賃貸仲介事業とリフォーム事業、その他を含む管理事業が2割ずつほど。


増収の一方で、人材の育成や確保に加え、システムなどの設備投資を進めている関係もあり、利益の伸び幅は小幅にとどまる。
売り上げ拡大をけん引する売買事業では、「Room's!不動産販売」ブランドで2店舗を展開し、買い取り再販が急伸しているという。買い取り再販件数は、25年9月期の9件から今期は27件と3倍に拡大。取り扱う物件の種類は、一棟収益物件から土地、中古住宅、区分マンションまで幅広い。
手法はBtoBが軸だ。担当者3人が地場の不動産事業者を地道に回り、情報を集める。営業担当者1人あたりの月間訪問件数は50〜100件に上る。一度買った事業者からは優先的に情報が回ってくるようになっている。さらに競売での落札による仕入れや、賃貸の部屋探し顧客からの自宅売却相談もあるという。
実需用住宅の仕入れでは、担当者が事業計画を作成し、仕入れ価格と販売価格の目安を確認したうえで村木社長が決裁する体制を取る。仕入れから売却までの期間は平均約200日。収益物件は祖業である賃貸仲介事業のリーシング力を生かして空室のまま仕入れ、満室にしてから売却するケースが多い。
賃貸住宅の仕入れ判断には、賃貸仲介で培った目利きが生きている。例えば静岡県掛川市で買い取った全空のアパートでは、駐車場が未舗装で見栄えが悪かったが、舗装・整備するなど物件の印象を改善。仕入れ費用・リノベーション費用・諸経費を含む原価1300万円をかけて再生し、1800万円で売却した。粗利は500万円程度だったという。村木社長は「入居者となる顧客のニーズは、現場で散々聞いてきた」と話す。土地の売買を専門とする同業他社にはない、賃貸仲介出身ならではのニーズの掘り起こしを強みとしている。





