積水化学工業(東京都港区)はESG(環境・社会・企業統治)経営を強力に推進していく。
ZEH住宅トップシェア目標
10日に都内で行った記者説明会にて、加藤敬太社長は「社会課題の解決に取り組む。M&Aなどへ経営資源を積極的に投資し、2030年までの10年間で2兆円を計画する」と語った。
グループでの取り組みの一つとして、第三者の助言を受け、自然環境や社会環境に配慮した「サステナビリティ貢献製品」の企画・販売を強化。全社における同製品の売上高比率を、21年の66.7%から、30年に80%にまで高めていく。同製品には同社のZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様住宅も含む。
住宅事業においては、ZEH住宅のトップシェアを目指す。同社の住宅カンパニーの神吉利幸プレジデントは「現在、都市部を中心にしたZEH住宅の建築・販売を全国に拡大していく」と積極姿勢を見せる。賃貸住宅においても新築の1割強である、ZEH仕様の割合を引き上げていく。
コア事業である住宅建築・販売に加え、まちづくり、不動産、リフォーム事業の売り上げを伸ばしていく予定だ。
(2022年11月28日1面に掲載)