住宅ローンの返済・滞納に関するコンサルティングを手掛けるクラフトレジデンス(東京都千代田区)は8月、不動産会社を対象に、『任意売却Dr.(ドクター)』のフランチャイズ加盟募集を開始した。
将来に向けた顧客データの蓄積が可能
任意売却(以下、任売)とは、売却後も住宅ローンの返済額が残ってしまう不動産を、金融機関の同意を得て処分する方法。市場価格の7割程度で売却される競売と異なり、物件自体には特に問題がないため、相場価格で売ることができるのが特徴だ。債権回収会社出身の山口剛平社長によると、住宅金融支援機構の「フラット35」が利用されたケースでは、2018年までの3年間で、推定2万5500件の物件が任売にかけられたという。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気の後退もあり、今後任売件数はさらに増える見通し。