IoT機器の開発を行うリンクジャパン(東京都港区)は、単身高齢者の見守りサービス「eMamoHome(イーマモホーム)」を2021年8月より提供している。
スマホアプリと連携
スマートフォンアプリとIoT機器が連携して見守りを行う。提供する機器とシステムは主に三つ。一つ目は「スマートナースコール」だ。入居者がアプリを通して家族や介護士とビデオ通話をすることができる。在宅している中でも、健康状態について相談する際などに活用可能だ。
二つ目は入居者の「安否確認センサー」。室内での入居者の活動状況を感知するセンサーと、ドアの開閉を感知するセンサーを設置することで、入居者の在宅の有無を確認できる。長時間部屋内で入居者の動きが感知されなかった場合、アラートを鳴らし、スマホアプリで入居者やその家族に通知して安否確認を行う。
三つ目は、室温によってエアコンを自動で起動できる空調の管理機能だ。あらかじめアプリで設定した気温を超える場合に、自動で空調を作動させる。熱中症などの体の不調を未然に防ぐ。
不動産会社やプロパティマネジメント会社、介護施設などを対象に、IoT機器の利用状況を管理できるクラウドシステムも提供する。eMamo事業部の大黒圭介ディレクターは「『自宅をサービス付き高齢者住宅へ』が商品コンセプト。単に見守るだけでなくより暮らしやすくすることができるサービスだ」と話す。
(2023年8月7日39面に掲載)