オープンエンド型LPSファンドの登場と私募REITの終焉(後編)

【連載】不動産クラウドファンディング 事業化のポイント 第25回

投資|2021年09月26日

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図表1:オープンエンド型LPSファンド(ハイブリッド投資スキーム)

 プロ投資家向けのオープンエンド型ファンド(運用期間の定めがなく、運用期間中に解約・換金・追加投資が可能なファンド)として人気を集めた「私募REIT(リート)」はその役目を終え、代わりに投資事業有限責任組合(LPS:エルピーエス)を用いた「オープンエンド型LPSファンド」が主流となりつつあります。

簿価評価で損益安定、低コストなど利点多数

 本稿ではLPSの仕組みと、現物不動産と信託受益権の両方に投資可能なオープンエンド型LPSファンド(図表1)の組成手順を解説します。

LPSの仕組み

 LPSは、組合運営に関し、全責任を無限に負う無限責任組合員(GP)と、資金出資者であり、その責任が出資した金額のみに制限される有限責任組合員(LP)から構成されます。GPが投資家に対してLPとして出資するよう勧誘する行為は金融商品取引法(金商法)上の「自己募集」に、GPがLPSの財産を主として有価証券で運用する行為は「自己運用」に該当し、これらの行為を行うGPは原則として金融商品取引業の登録を受けなければなりません。

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