都の職員寮跡で多世代交流
東京建物(東京都中央区)は3月31日、12棟目となるサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)『グレイプス用賀』の竣工を発表した。
東京都が、都内で深刻化する待機児童問題の解消と多世代交流の推進を目指した福祉インフラ事業の1号案件として採択された。
都の職員寮跡地を同社が賃貸し施設を整備した。
東急東横線「用賀」駅から徒歩7分に立つ6階建て。
1階から6階まで計120戸のサ高住となっているが、そのうち、2階は介護度の高い入居者向けのケアフロア、それ以外は自立して生活できる高齢者向けのレジデンスフロアに分け、必要なサービスに応じた構成にしている。
間取りは、ワンルーム54戸、1LDK37戸に加え、夫婦で住める2LDKも29戸用意した。
特徴は、認可保育所、看護サービス付きで短期の宿泊などができる看護小規模多機能型居宅介護事業所を併設し、入居者だけでなく、地域に住む子育て世帯、高齢者なども利用できる点だ。
サ高住が拠点になり、地元住民も住み続けられる地域づくりの役割を果たす。