利益率向上に課題
家賃債務保証のジェイリース(大分市)は12月21日、延期していた2019年3月期第2四半期決算発表を行った。
当初、11月22日に発表を予定していたが、営業拡大に伴う代位弁済立替金残高の増加により、監査法人から貸倒引当金の十分性に関する指摘を受けたため延期していた。
貸倒引当金の算定方法を変更し、過年度の決算についても訂正を行ったことを発表した。
従来は債権の発生期間別で貸倒引当金を算出していたが、変更後は債務者別で区分し、過去の貸倒実績を用いて回収不能見込み額を算定する。
これにより、貸倒引当金は従来の3億1300万円から10億8800万円に、引当率は8%から27・6%に増えた。19年3月期の見通しでは代位弁済残高48億円、貸倒引当金として13億6000万円を見込む。
代位弁済立替金の回収強化や増加抑制への取り組みとして、昨年6月には立替から3カ月以上の債権を専属する部署を新設。
今後も営業拡大に伴い代位弁済残高の増加が予想されるなか、回収推進による引当率の圧縮を目指す。