『森下の集合住宅』は、1階はオフィス、2階以上が賃貸住宅で、1Rが11戸、メゾネットが3戸、オフィスが4戸の計18戸からなる。入居者のライフスタイルの充実のため全住戸に玄関土間を採用。物が置ける空間が多い点が人気の物件だ。
自転車を運びやすい13人乗りのエレベーター、水回りにガラス扉を採用し開放感演出
設計事務所バリカン(東京都中野区)が手掛けた『森下の集合住宅』の周辺は、起伏の少ない平坦な地形だ。自転車好きにうれしい環境といえる。そこでコンセプトは「自転車を持って帰れる住まい」とした。
全住戸内に自転車が置けるスペースを用意。通常、同建物の規模ならば6人乗りのエレベーターを採用するが、自転車好きやアウトドア好きなどに配慮して、13人乗りエレベーターを用意した。エレベーターは5・4㎡ほどの広さがあるため、自転車がそのまま載せられる上、他の入居者も同乗できる余裕がある。
また住戸内には約1m×2m以上の玄関土間を採用し、自転車をはじめアウトドア用品などさまざまな物が置けるスペースを設けた。なかには自転車を並べて2台ほど置ける玄関土間のある住戸もある。さらに全住戸にハンガーパイプを採用。作り付けの棚を設けたプランも用意した。白を基調とした居室に黒い窓枠が部屋全体を引き締めている。
4・5階部分に1住戸、5・6階部分に2住戸のメゾネットタイプの住戸を用意。最上階の1住戸のみ、寝室に天井高1470㎝ほどの収納スペースを用意。扉を設けず、見える収納としているため、趣味の物を飾って楽しむこともできる。