部屋探しポータルサイトに集客を頼る賃貸仲介会社は多いが、個々の企業が費用対効果をどう感じているのか、その実態はよく分かっていない。ポータル活用は出稿・更新という作業負担ものしかかり、フル活用も簡単ではない。同じようで違う全17社の利用実態を紹介する。1回目は、年間仲介件数約8000件のトーマスリビング(福岡市)と、約6000件のワンダーライフ(愛知県名古屋市)、約5800件のクラスコ(石川県金沢市)を紹介する。
※ポータルサイト名の表記について、本特集では次のポータルサイト名を次のように表記します。『SUUMO』は『スーモ』、『LIFULL HOME'S』は『ホームズ』、『at home』は『アットホーム』といたします。
トーマスリビング、利用サイトを三つに絞り込み
反響来店の7割がポータル流入
九州を地盤に賃貸仲介店舗25拠点を構えるトーマスリビング(福岡市)では、売上高40億円(グループ含む)のうち賃貸仲介事業が37.5%と最多を占める。管理戸数は6500戸だ。