不動産賃貸や売買仲介を手掛けるJuno Re(ユノアールイー:静岡県浜松市)は、デジタルサイネージシステム『EDiBO(エディボ)』の表示装置を新たに開発し、3月から提供を開始した。
入居者の関心高い情報を精査
従来はデジタルサイネージ用のモニターを利用したサービスだったが、新たに開発したデジタルサイネージ用表示装置『セットトップボックス』を利用することで、モニターの種類にとらわれずにデジタルサイネージサービスを提供できる。『セットトップボックス』には動作監視機能を搭載しており、異常・復旧時に管理者にメールでの連絡を可能にした。
『EDiBO』は、物件ごとの連絡事項やお知らせなどをデジタルサイネージで表示する。加えて月ごとや季節ごとに内容を変えたデジタル上の写真展なども開催している。
現在、自社物件の3棟と別のオーナー所有の物件1棟に設置している。設置されている物件の入居者へのアンケートでは88%が『EDiBO』を「見ている」と回答しており、入居者の関心度も高い結果となった。新たなコンテンツとして地元の飲食店を紹介する企画もスタートした。
長谷川順一社長は「従来の見ない掲示板ではなく見たい掲示板を目指している。今後は広告掲載も検討しているが、その内容も入居者が見たいものにするために慎重に精査していきたい」と話す。
同社は、単なるデジタルサイネージ販売企業ではなく、賃貸住宅に関わる人の生活の質が向上するサービスを基本理念に、デジタルソリューション事業を強化していく。インフラサービスを手掛ける企業やマンション建設会社と提携し、提携企業のサービス事業としての展開を模索する。2021年中に約40棟への導入を目指している。
(5月10日19面に掲載)
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