コロナ下で注目の戸建て賃貸 ~オーナー編~
企業|2021年06月01日
以前からニーズよりも供給数が少なく、安定した入居率を確保できていた戸建て賃貸住宅だが、コロナ禍をきっかけにより一層注目が集まっている。他人との接触を避けやすいというだけでなく、テレワークの普及や外出自粛によって在宅時間が増加し、騒音問題を意識する人が増えたからだ。戸建て賃貸住宅を所有するオーナーや建築・販売を行っている事業者に、実際の運用状況や物件の特徴などについて聞いた。
アパートから戸建てに建て替えて利回り14%超え
国土交通省が2019年11月29日から12月22日にかけて行った「土地問題に関する国民の意識調査」によると、望ましい住宅の形態について戸建てと答えた人は全体の60.3%。また、リクルート住まいカンパニー(東京都港区)が20年8~9月に行った「第2回 コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査」では、戸建て派の割合が首都圏で61%、その他のエリアでも56~77%と、いずれも過半数を超えている。同社が19年12月に実施した同様の調査と比べると、札幌市を除くすべてのエリアで、一戸建て派の割合が増えている。