不動産業界の業務支援サービスを提供する、いえらぶGROUP(グループ:東京都新宿区)は、クラウド型賃貸管理システム『いえらぶCLOUD(クラウド)』にLINEの友だち登録から顧客情報を自動登録する機能を追加し、5月4日に対応を開始した。
LINEで顧客情報の自動登録が可能に
これまでもLINEと連携して顧客情報を登録する機能はあったものの、メールを介して専用のURLを送り、登録する必要があった。今回の機能拡充により各不動産会社のLINE公式アカウントのQRコードを読み取るだけで、『いえらぶCLOUD』への顧客情報の自動登録が可能になる。部屋探しの窓口をLINEにすることで気軽に、簡潔にやりとりできる。メールに比べ、閲覧率は10%→40%高くなるという。
不動産会社は、LINEを使うことで顧客と個別の案件に関するやりとりができ、希望物件などを自動で定期配信することもできる。
さらに、これまで反応のない顧客全てに手動で繰り返し追客を行うことに多大な労力を費やしていたが、自動配信をワンクリックで設定可能となる複数のシナリオを作成予定だ。例えば物件探しに急を要する顧客とそうでない顧客とで内容や頻度の異なる配信設定が可能となる。
同社調査において、LINEの配信が1回であった場合と3回以上繰り返す場合とでは、返信率が2倍も高まることが分かっている。そのため今回の自動配信機能を使えば、業務効率化だけでなく、顧客の獲得率アップも見込める。
また、LINEのメッセージ履歴から顧客へのレスポンス速度、追客回数を分析し、不動産会社の営業担当者に対して追客内容のフィードバックを行うことも今後可能にしていく見込みだ。
現在、『いえらぶCLOUD』の導入企業は1万2000社。入口となる反響対応や追客だけでなく、WEB申し込み連携や電子契約にも適応させ、不動産業務の一気通貫のシステム構築を進めているところだ。
(6月14日17面に掲載)