いえらぶGROUP(東京都新宿区)が提供する不動産業界向けRPAサービス、『RPAらくらくロボシリーズ』の導入企業数が数百社に達した。不動産仲介会社が管理会社のデータベースから社内システムに空き室情報を登録する「物出し」、入力した空き室の募集状況を確認する「物件確認」業務を自動化するサービスの利用が中心だ。
物出し、物件確認業務の代替が中心
例えば、1カ月に3000件程度の空き室情報を収集・入力する、不動産仲介会社の場合、1日で50~100件の確認業務を1~2人の担当者が担当していることが多い。RPAを導入すると、一部の業務を除き、大半の関連業務を人から切り離すことができる。その時間を物件を魅力的に紹介する業務に力を注ぐことができる。
月額費用は1作業につき1万円~
いえらぶGROUPが販売するRPAは、RPAの世界的大手であるUiPath(ユーアイパス:同千代田区)社の製品をベースにしている。通常、RPAを導入するには自社内や契約するITベンダーの協力を得て、既存の業務フローに即した開発が必要となる。しかし、この製品は、あらかじめ不動産業務に特化して開発されたパッケージとなり、低コストでRPAを導入できる。初期費用は数十万円で、1つの作業プログラムに対して、月額利用料は1万円~だ。物出し業務と、物件確認業務のRPAを導入した場合は、月額料金が3万円~になる。
RPA開発責任者の田村敬也さんは「RPAを導入にあわせてシステムの専任者を配置する必要はなく、運用保守も当社で行う」と話している。
(1月4日29面に掲載)
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