香陵住販(茨城県水戸市)は茨城県を中心に賃貸住宅の開発や管理、賃貸仲介で事業を伸ばし、管理戸数は2万戸目前だ。ストック型の賃貸住宅ビジネスが、安定した会社の成長を可能にすると考え、管理戸数年1000戸増を目指す。薄井宗明社長は「リモートワークが進む中で、首都圏に比べ賃料が低く、都心にも近い茨城県には将来性がある」と前を向く。
茨城県内の開発に強み、管理2万戸目前
M&Aで3149戸増 コロナ下でも増収を計画
―管理戸数2万戸が見えてきましたね。
賃貸住宅の管理戸数は3月末時点で1万8512戸と、この2年で5000戸以上増えました。2019年に地場管理会社であるKASUMIC(カスミック)のM&Aにより3149戸加わったことも大きな要因です。前期の売り上げは75億3500万円でしたが、今期は75億9800万円と増収の予想です。当社では、不動産の開発や建築、売買を中心とした「不動産流通事業」と、管理やリフォームも含めた「不動産管理事業」に分けています。不動産流通事業は前期が52億6500万円と全体の売り上げの約7割を占めています。今期予想は前期比マイナス0.8%とほぼ横ばいです。一方、不動産管理事業の今期売り上げは23億7500万円とプラス4.6%の見込みです。