2018年に補助金制度が始まって以来、ZEH賃貸の販売が少しずつ拡大している。ZEHとは高い断熱性能や省エネ・創エネによって1年間で消費するエネルギー量が正味でおおむねゼロ以下となる住宅のことを指し、その基準を満す賃貸住宅のことをZEH賃貸という。6月に政府が公表した「地域脱炭素ロードマップ」では、住宅の省エネ性能向上や創エネも重点課題の1つとして挙げられている。そうした中、ZEH賃貸の販売を拡大するために賃貸住宅のメーカー各社はどのような取り組みを行っているのか。大手5社に話を聞いた。
積水ハウス、21年度上期でZEH賃貸3486戸販売
積水化学工業、09年からの太陽光設置ノウハウ生かす
積水化学工業(大阪市)も、ZEH賃貸「レトアAZ」を18年から展開。20年までに累計39棟180戸を販売している。18年度21棟104戸、19年度10棟30戸、20年度8棟46戸となっている。21年度は11棟48戸の販売を予定している。