地域共生型賃貸、実践するオーナーに取材
その他|2021年11月06日
重厚な瓦屋根を持つ蔵のような見た目の「けぇどの会所」。公民館のように地域の人が集まることができるコミュニティースペースとして、2020年7月、東京都多摩市に竣工した。敷地内には賃貸住宅が併設されている。21年7月には、敷地内でマーケットが開かれ、地元住民100人ほどが訪れた。入居者もマーケットの運営を手伝い、遊びに来た近隣住民らと知り合うきっかけとなっていた。
地域住民が使える茶の間を併設
入居者が地域と縁をつくれる賃貸長屋
日常の暮らしを豊かにしつつ持続可能な地域社会づくり
車が多く通る旧鎌倉街道。住宅や店舗が並ぶ中、みずみずしい新緑の芝生が美しい広場とその横に新築の蔵のような和風の建物が立っている。真新しい建物内や軒下では、地元で採れた野菜、手作り豆腐など地元で作られた食品が販売された。ランチ用に作られたベトナム料理「バインミー」も売られ、綿あめを持つ子どもを連れた人たちが、興味深そうに商品を見ながら店主や売り子に話しかけていた。