J.(ジェイ)フロント リティリング(以下Jフロント:東京都中央区)グループで、ショッピングセンターの開発や運営を行うパルコ(東京都渋谷区)が賃貸住宅事業に参入した。グループの遊休不動産などの有効活用を進め、非商業不動産での売上比率を拡大していく。
名古屋で205戸の物件企画
賃貸住宅プロジェクトの第1弾として、愛知県名古屋市内に205戸の賃貸住宅を建設中で、2023年9月に入居を開始する予定だ。名古屋市営地下鉄名城線「東別院」駅から徒歩8分の立地で敷地は2000㎡ほど。間取りは1K~3LDKと単身者からファミリーまで幅広い層の入居を想定する。仕様は分譲マンション並みのグレードとし、1階部分には入居者限定の24席ほどのコワーキングスペースをつくり、付加価値を高める。
もともと、グループのJ.フロント建装(大阪市)が主に事務所として利用していたが、移転に伴い空きビルになっていたことから、賃貸住宅として建て替え、運用することを決めた。パルコが長期保有していく。第2弾として、首都圏での160戸程度の賃貸住宅の案件も具体化しているという。
パルコは20年3月にJフロントの完全子会社となり、もともと商業不動産の開発での実績があったことから、同年9月にグループで保有する不動産約30物件をパルコに移管し集約した。その中から、遊休不動産や収益性の低い不動産の有効活用を進め、商業施設以外の不動産での収益を伸ばしていく。
パルコの不動産戦略グループ、アセットソリューション部の石川博行業務課長は「現在、パルコやグループの大丸松坂屋百貨店のサービスとのシナジー効果を踏まえた入居者向けサービスなども構想中だ。当社が強みとするライフスタイル提案やグループのサービス特典なども検討していきたい」と話した。
(2022年1月31日1面に掲載)




